NEWS

IAU100km世界選手権(ウルトラマラソン) 銀メダル獲得

8月27日にドイツ・ベルナウにて開催されたIAU100km世界選手権に、ELDORESOアスリートスタッフのJPこと山口純平が日本代表選手として出場。
世界大会の大舞台でPBとなる6時間17分19秒でゴールし、見事銀メダルを獲得しました!
この結果により、JPはウルトラマラソンの世界ランキング8位に。
沢山のご声援とお祝いコメントありがとうございました!

男子団体戦では金メダルを獲得。
団体戦は日本代表選手3名の合計タイムで順位が決まります。
日本代表選手は4名選出されていましたが、諸事情により1名欠場。
1人でもリタイヤしたら団体戦での記録が残らないという意味での緊張感もある中、優勝された岡山選手、準優勝のJP、6位入賞された世界記録保持者の風見選手と全員が素晴らしいタイムで完走。
2位のフランスになんと1時間以上の大差を付けて金メダルに輝きました。

これより下は大会に帯同したELDORESOスタッフによるレースのレポートになります。

スタート直前に談笑するJPと岡山選手。

日本代表公式ウェアを着ていると、ホテルでも会場でも大会前から非常に多くの海外選手から話しかけられました。
みなさんおっしゃるのは「日本にはグレイトなランナーがたくさんいるから、日本の選手をリスペクトしている」といった内容。
ウルトラマラソン界では「日本人選手は強い」という認識が定着している様子でした。

今大会のコースは、2.5kmのループの後に7.5kmの周回コースを13周するという、前後の選手との距離が把握しやすいコースでした。

ちなみにレース開始後すぐに運営より「前半の距離が800m足りなかったので、最後に800mプラスする」とのアナウンスが。
中継をご覧になっていた方が不思議がられていた序盤のラップや、ゴール付近での距離やタイムの差異は、こちらの調整によるものです。

同じく100kmウルトラマラソンのマスターズの世界選手権も兼ねていたので、本当に様々な年代の方が出場されていました。

前半はフランスのRuel Guillaume選手がスタートから飛び出しトップを長い時間独走状態。
中盤までは世界記録を更新するかと思われる程に非常にハイペースなレース展開でした。

Ruel選手の事前情報が殆ど無い中、スタートからいきなり飛び出して独走されていたので、そのまま逃げ切られてしまうのか?
それとも100kmも距離があるので後半落ちてくるのか?と色々な考えが頭の中で駆け巡っていました。

前半はRuel選手の後ろ、2位の位置を日本選手3名が集団走する流れ。
画像右から岡山春紀選手(コモディイイダ)、風見尚選手(愛三工業)、JPです。

前半JPのラップが遅れたのを心配されたコメントも見かけましたが、本人曰くトイレに寄っていたとの事。
岡山選手・風見選手を追うためにペースアップして追いかけ、そのスピードに乗ったまましばらく突き進みました。

選手の足元に目を落とすと、JPと岡山選手のシューズはアシックスのメタスピード。
今大会の1・2フィニッシュの選手がアシックスを着用していたところにも注目です。

現地にはELDORESOデザイナーのターザン氏も同行。

レーススタート直前、JPからいきなり給水係をお願いされたターザン氏。
かなりのスピードで集団でエイドに走ってくる選手に手渡し?と、かなりハラハラしていましたが、何とかコツを掴むことに成功。
エイドでの給水サポートを担当しつつ、JPに前の選手とのタイム差を伝えながら、InstagramのストーリーズやTwitterの投稿での中継を平行して行いました。

JPが自身で用意したスペシャルドリンクはモルテン。
2リットルのミネラルウォーターにモルテン3袋を溶かしていたそうです。
JPの勝負所のレースでスペシャルドリンクを用意する際は、モルテンを使っているケースが多いように思います。

ちなみにこの給水ボトル、なんと本人が1本しか現地に持参していなかったため(!)、ターザン氏は毎回ボトルを拾い、飲み口を洗い、中身を継ぎ足すというルーティンもありました。
(他の選手は各周回毎に中身を変えていて、約13本位スタート前に用意していました)

私もボトル拾いをしながら撮影していましたが、少しでも拾いに行くのに出遅れると、他の選手が投げたボトルもろとも秒でゴミ箱へ放り込まれるという、思いのほかスリリングなミッションでした。

こちらの画像はエイドに到着後、選手の皆さんがスペシャルドリンクを用意されている途中に撮影したもの。
右端に写っているボトルがJPの渾身の一本です。

レース中盤には苦しい展開も。
ペースアップしたまましばらく進んだ結果、中盤で脚にダメージがきてしまったとの事でした。
ここからも持ち前の精神力と粘りで一歩ずつ前に進みます。

途中からターザン氏が給水の中身をコーラに変えエネルギー補給を促しました。
このあたりから復調し始め、約85km地点では3位の位置でしたが徐々に差を詰め、その後2位へ浮上。

中盤に比べて足取りも軽くなり、淡々とゴールを目指すJP。
このあたりで日本選手団のサポートの皆さんとの会話は「最後に800mプラスされるのを伝えるべきか否か」。
相談の結果、やはり伝えた方が良いという判断になり、最終周の中盤で「最後に800m追加されるよ!」と告げると、、、

この表情!
先を行く岡山選手も最後に800mプラスされることにかなり驚いていたので、他の選手の皆さんもさぞ驚かれたことでしょう。

結果は6時間17分19秒、平均ペースは3’46/kmでした。
この大舞台でPB更新をして掴んだ銀メダルは本当に見事な結果です。

国士舘大学陸上部出身のJPは、大学時代は思うように結果が出せず、在学中に公式戦に出場することもかなわなかったそうです。
それでも大学の監督から「走ることが本当に好きな選手」という太鼓判を押されていたJP。
弊社へ入社後も真剣に競技に向き合い努力を重ねてきました。
今年8月前半には実業団チーム「サンベルクス陸上部」の夏合宿にも参加させて頂き、練習を積んで迎えた世界大会。
JPの努力が実を結んだ瞬間に立ち会えて、私達もとても感慨深い思いです。

女子代表の仲田光穂選手(千葉陸協)は6位入賞、藤澤舞選手(札幌エクセルAC)は10位、太田美紀子選手は12位と素晴らしい結果でレースを終えられました。
兼松藍子選手(TEAM R×L)は体調が芳しくない中で何とか90kmまで粘られましたが、体調不良によりDNFとなりました。

兼松選手はレース中盤では苦しい中にもかかわらず、カメラを向けると飛び切りの笑顔で応えてくださって大変嬉しかったです!

そして女子団体では銅メダル獲得!
男女ともに団体でメダル獲得という輝かしい結果となりました。

JPの個人での銀メダル獲得と、団体戦での金メダル獲得を記念し、
8月31日(水)21時から9月4日(日)の期間でご利用頂ける「10%OFFクーポン」を発行致します。
ご利用条件は2,000円以上のご購入となります。
割引を適用するには、ご注文時にクーポンコード「IAU100」を入力して頂く形となりますので、宜しければご活用下さい。

日本代表選手団の皆さん、大会に同行してくださったJAAFの淺田さん、今大会では大変お世話になりましてどうもありがとうございました。
皆様も大会お疲れさまでした!

弊社の運営するショップ「ALDIES渋谷店」にて金メダル・銀メダルと、JPが大会で着用していた日本代表選手公式ウェアのシングレットを本日より展示しています。
お近くにお越しの際には是非立ち寄りください。

ALDIES SHIBUYA
東京都渋谷区神南1-12-14 星ビル201
TEL 03-6455-1377
OPEN 11:01
CLOSE 19:03

最後に。
レース中にコーラを紙コップで上手く飲むにはコツがいりそうでした。
(空のボトルがどうにも用意できなかったタイミングのみ、紙コップを頂いて手渡ししました)