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サロマ湖100kmウルトラマラソン優勝・日本記録樹立

遡る事ひと月前の事。

6月25日(日)に開催された「サロマ湖100kmウルトラマラソン」にて、
ELDORESOアスリートスタッフのJPこと山口純平が6時間6分8秒の日本記録を打ち立て、見事優勝致しました。

JPにとって今大会が5本目の挑戦となったウルトラマラソンのレース。
平均ペース3分39秒68/kmで100kmを走破した計算となります。
100kmのウルトラマラソンでの悲願の優勝に加え、日本記録樹立という素晴らしい結果を残すことができました。

大会直後の「ELDORESO LOUD RUNNERS」の練習会では、メンバーの皆さんからお祝いのお花とお言葉を頂きました。

本日に至るまでJPや私達へ沢山のお祝いのお言葉を頂戴し、本当に沢山の方々から応援されていたのだと実感しております。
応援して頂いた皆様、お祝いのお言葉をくださった皆様、ありがとうございます。

今大会の結果は日本陸連の正式記録となり、日本記録として日本陸連のサイトにも掲出されました。

遅ばせながらレースの様子をこちらに残したいと思います。

「サロマ湖100kmウルトラマラソン」とは、毎年6月下旬に北海道サロマ湖の周辺の北見市・佐呂間町・湧別町で開催される、陸連公認の大規模なウルトラマラソンの大会です。
1986年から続く由緒ある大会で、100kmの世界記録は男女共にサロマ湖ウルトラから出ていることでも世界的に有名な大会です。

JPが弊社に入社してからの走りを見て、ELDORESOデザイナーのTARZAN AQZAWAは「JPはウルトラマラソンに向いているのではないか」と思ったそうです。
すぐに本人にウルトラマラソンへの挑戦を勧め、今大会に申し込みを続けていましたが、コロナ禍での大会中止が続き、念願かなってようやく今年出場できました。

今大会でJPが着用したウェアはエルドレッソの「Rango Muhammad Singlet(Blue)」「Middle Spats(Black)」「Fantasista Cap(Black)」。
サロマンブルーにちなんでブルー系のランシャツをチョイス。
ジェルなどの補給を収納するのに便利なポケットを搭載したハーフタイツは、JPがレースで愛用しているアイテムです。
日除けのために新作キャップを被ってコーディネートは万全。

シューズはHOKAの「ROCKET X2」。
5月に出場した「柴又100K」に続き、HOKAのカーボンシューズを履いてレースに挑みました。
HOKAのブランドサイトにも今レースの動画がUPされています。
是非皆様もご覧ください。

レース当日は2:30に宿泊地・北見のホテルを出発し、スタート会場のある湧別へ1時間ほどかけて車で向かいます。
深夜の暗闇のなか行動を始めましたが、湧別に向かう間に日が昇り始め、高速脇の広大な畑からは霧が立ち込めたりと、北海道らしい澄んだ空気が心地よい時間でした。
この時は長袖一枚では寒いくらいの気温でした。

スタート会場に到着後、まずはHOKAのブースへ伺い記念撮影。
HOKAの皆様や、友人でもあるランニング界でおなじみのMC・ラジオパーソナリティの岡田拓海くんにも会えてリラックス。

スタート前恒例のトイレ渋滞などに右往左往しながら準備を整え、JPはスタートラインへ。
私達は車に乗って最初の応援ポイント、オホーツク国道へ向けて出発しました。

そしてAM5:00にいよいよ大会がスタート。

晴天に恵まれたレース当日は日差しも強く、日中の気温は29.1℃まで上昇し、タフなコンディションの中でのレースとなりました。
上の画像はオールスポーツで撮影して頂いたもの。
序盤のサロマ湖畔を駆け抜けている様子です。

こちらの画像は私たちの最初の応援ポイント、約39km地点。
AM7:15頃ですが既に日差しが強く、体感気温で既に半袖で丁度良いくらいの気温となっていました。

2022年8月にドイツで開催された100km世界選手権の金メダリスト・実業団選手の岡山春紀選手(コモディイイダ)とJPが先頭を並走。
JPは落ち着いた様子で通過していきました。

そのすぐ後ろに前大会の優勝者・板垣辰矢選手(時之栖)、曽宮道選手(見次クラブ)、山内英昭選手(浜松ホトニクス)が続きます。
ウルトラマラソン界のレジェンドとも言える錚々たる顔ぶれです。

5月の柴又100Kに続き、今回も非常にハイペース。
トップ選手たちは世界記録を更新するかのようなペースでレースを展開。

先頭はフルマラソンの距離・42.195kmを2時間31分40秒で通過していきました。

こちらの画像はフル通過後の約46km地点。

先頭はJPと板垣辰矢選手がほぼ横並び、そのすぐ後ろに岡山春紀選手が続きます。
後続の選手とはこの時点で約1分差の状況でした。

その後、JPは50km地点を3時間00分13秒で通過。
先月の柴又100Kの際は50km地点をを2時間58分07秒で通過していましたが、今回は後半に備えてペースを上げすぎないように意識していたようです。

こちらは約55km地点。
先程見た46km地点からここまでの間にレースに動きが見られたようで、55km地点でJPがトップで単独走に。

2位の位置を走る板垣辰矢選手とJPはこの時点で約1分差。
板垣選手と後続選手の差は2分以上開いていたように思います。

私達はJPが通過すると車に乗り込み、次に応援できるポイントへとこまめに移動をしながら、InstagramやTwitterで実況を行いました。

こちらの画像は約68km地点。
依然としてトップをJP、板垣辰矢選手が2位で通過していきました。

前回の柴又100Kでは給水不足による脱水症状に苦しんだ為、今回はとにかく給水を意識したJP。
用意したスペシャルドリンクの他、エイドではしっかりと水分補給を。
画像でもエイドのドリンクを両手に持ち給水していますね。

こちらは約74km地点。

しっかりと給水を取れていたので、70km以降もペースを落とすことなく淡々と歩を進めるJP。
傍目にもまだ余裕を感じられる様子でした。

そして私たちは次の応援ポイントへ移動。

2022年8月にドイツで開催された100km世界選手権でご一緒した藤澤舞選手(札幌エクセルAC)、太田美紀子選手(京都炭山修行走)のお姿も。

今大会で太田美紀子選手は女子優勝、藤澤舞選手は2位入賞と素晴らしい結果でした。

沿道で応援していると、いつもELDORESOをご愛用頂いている武藤晃治選手のお姿も。
偶然にもJPと同じELDORESOのウェアで出場されていました。

そしていつもELDORESOをご愛用頂いている児玉雄介選手のお姿も!
児玉選手もELDORESOのウェアを身に纏い出場されていました。

こちらは最後の応援ポイント、約93km地点。
90km地点を5時間29分22秒で通過したJP。
なんと80km以降、ゴールにかけてラップを上げる力走を見せました。

審判車両を背に独走を続けるJP。
さすがに疲れが見えてはいましたが、まだ力を残している様子。
動きのキレもまだ健在で、私達の声掛けにも反応する余裕がありました。
すれ違う選手達からの声援を力に変えて残り7km、ラストスパートに入ります。

93km地点でJPを見送り、先にゴール地点へ移動してみると、大会関係者やギャラリーから「日本新記録が出るのでは」「世界記録が出るのでは」との声が飛び交っていました。
後はJPが来るのをただ待つのみ。

そうこうしていると会場に「トップ選手が間もなくゴールします」とのアナウンスが。
ギャラリーが好記録確定にざわめく中、最後の直線にJPが笑顔を見せながら、到底100kmも走ってきたとは思えないキレ・スピードのまま飛び込んできました。

6時間6分8秒の素晴らしいタイムで日本記録を更新し優勝したJP。
歓喜の雄叫びをあげながらゴール。
の後に歓喜の涙。
とても良い瞬間に立ち会うことが出来ました。

今年の5月にリトアニア・ヴィルニュスの競技会において、アレクサンダー・ソロキン選手が出した記録6時間5分35秒に僅か33秒届きませんでしたが、こちらの記録に次ぐ世界2位の記録となる見込みです。

優勝インタビュー後のJPはすがすがしい笑顔。

実はJPと私達は当日夕方の便で帰京する予定でしたが、JPが大会新記録・日本新記録を達成した為、急遽延泊決定。
表彰式の後、夜はHOKAの皆様にお祝いをして頂き、JPの素晴らしい記録を肴に楽しい宴となりました。

大会のお話を聞きたいという方は、是非JPに話しかけてみてください。
はにかみながら色々話してくれるかと思います。

大会関係者の皆様、応援して下さった全ての皆様、本当にどうもありがとうございました!